2016年5月22日日曜日

世界一美味しい唐揚げ

ロンドンで学生をやっていた頃、日本食はレア物でした。
今では普通のスーパーで結構日本の食材は買えますし、
和食のお店もたくさんでき、和食というものは珍しいものでもなく、
普通に食べるようになりましたが、
当時は特別な日本食品の専門店でしか食材は買えなく、
とても貧乏学生には買える値段ではありませんでした。

母から定期的に、インスタントラーメンやお味噌汁、
お醤油パックなどが入った「故郷便」が届いていたので
なんとか救われていました。

学生時代、初めて作った「日本の味」が鳥の唐揚げ。
子供の頃から唐揚げ大好きでやっぱりこれが一番恋しかった食べ物でした。



作ったこともなく、ネットもまだない頃だったので
作り方も調べることもできずレシピは適当。
お醤油に、長ネギらしきもののぶつ切りとニンニクとシェリー酒を入れて
鳥のもも肉を漬け込んで、
片栗粉の代わりのコーンスターチをつけて揚げたら
それが本物の唐揚げの味がして涙が出そうだったのを今でも覚えています。

お醤油さえあれば他の材料はなんとかなるんですね。

さて、その唐揚げですが、今でもレシピがほとんど変わっていません。
唯一変わったのが、今はもうシェリー酒ではなく、本物の日本酒を使っていること。
自分の唐揚げが世界一だと思っているかなり自信満々ですが、
料理って、自分が作るものが世界一だと思って作って食べたいですよね。
美味しく食べるには「これが世界一」だと思わなければ。

食べてくれる人にもそう思ってもらえれば嬉しいけれど、
全く同じように思ってくれなくてもいいと思っています。
みなさん、好みが違いますし、きっとその人はその人で
自分で作る唐揚げが世界一だと思っているのかもしれませんし。

でも、30年近く、こだわって作り続けてきた鳥の唐揚げが
世界一美味しい唐揚げではないと証明された日は
きっとショックでしょうね。

2016年5月7日土曜日

脱いだ服の置く場所

住空間収納プランナーとしての仕事の中で
一度着てしまった洋服を引き出しやクローゼットの中に入れたくないから
その場合はどうすれば良いのかとよく聞かれます。

Pause Studio

それは、人それぞれです。
仕事では、お客様の生活習慣のことを伺いながら、
そして空間を見ながらアドバイスをするようにしています。

私の場合、インナーウェアやTシャツ、冬はヒートテックなど
直接肌に触れる衣類は一回きりで洗濯してしまうのがほとんど。
ブラウスやシャツもほとんどの場合、そうですね。
肘の部分がシワシワになりますし、
一度着た服にアイロンをかけるというのにどうしても抵抗があるから。

その他のたたむ服、例えばニット類などは、
脱いだ後はたたんで、汚れを落とすような感じで軽く
「ぽんぽん」とたたいて
寝室に置いてあるわりと平べったいカゴの中に入れています。



そして次の朝、もう一度「ぽんぽん」とたたいて引き出しの中へ。

かける服は脱いだらハンガーでドアに取り付けてあるフックにかけて
軽くバラッシングしてから一晩休ませてあげます。
そして翌朝はクローゼットの中へ。


一度着ても、一晩出しっぱなしにしておけば、
なんとなくすっきりするような気がしてその後は
他の服としまうことができるタイプですが、
中には一度着た服は絶対に洗濯した服と一緒にしまいたくないとおっしゃる方も。

そのような方にはだいたいの場合、このようなご提案を。

ひとつは、はカゴを一つ用意するのをお勧めしています。
カゴはできれば浅めのもの。
脱いだ服はたたんで、積むのではなく、縦にカゴに入れるのがベスト。
積んで入れてしまうと下に何があるか忘れてしまいがちでどんどんと
高く積んでいってしまう一方。


縦に入れておけば、何が入っているか一目でわかり、
管理もしやすいです。

そしてルールを決めること。
何枚たまったら、もう一度着るか、またはお洗濯をしてしまうか。
そして何日間カゴの中に入れて置くか、期限も決めましょう。
あまり期限が長すぎると洋服もどんどん溜まってしまいますよ。
数日とか、せいぜい1週間ぐらいでしょうか。

その服を数日以内に着ることを守られる人には
この方法は適しているかもしれません。
でも、私のような、一度着たあと、次にいつ着るかわからないような人は
やはり一晩だけ外に出しておいて
翌日しまう方法、または引き出しやクローゼットのなかを、
洗濯済みと一度きた服と仕切ってしまうと良いかもしれません。

ちなみに主人の場合はこんな感じ。


たたまないでそのままフックに。
これを、私が翌日にクローゼットにしまっています。

わが家ではIkeaのドアに引っ掛けるフックは欠かせないアイテムです。