2014年11月4日火曜日

ベルギーのアパート

20代半ばから後半頃に、
ベルギーで住んでいた2つのアパートの写真が出てきました。
ひとつは、Avenue Moliereという、美しい並木通りの1940年代の
エレガントな建物の中にあるアパート。


まず思ったのが天井が高かい!

そして、当時と今との自分のインテリアの趣味が
ほとんど変わっていないことに驚いたと同時になんとなく
納得、そしてなんとなくホッとした気持ちに。

軸ってそういうことなのでしょうか。
その時のライフスタイルや住んでいる環境、
流行などに多少左右されていても基本的な部分が変わらないこと。

その軸とは物であったり、あるスタイルであったり、
何でも良いのかもしれません。

私の軸というのはもしかしたら、このアンティークの食器棚なのかもしれません。
今でも、東京のダイニングルームのフォーカルポイントである
昔、薬局の商品棚として作られたガラス扉の家具。


そして変わらない、好きなもの。
リネン、キャンドル、バスケット。

 現在の住まいでのリビングのシェードも、
ベルギーのカーテンと同じ、生成り色と白のストライプリネン。
形が変わっただけで基本は一緒。

そして自分で壁にペンキを塗ることも今と変わりません。


2つ目のアパートに引っ越しをしたのは
まだリノベーションの真っ最中の時。
どうしても自分で好きなように壁を塗りたく、
大家さんに壁は塗らずにそのままの状態で貸して欲しいと説得。

この黄色い壁、当時憧れていたrag rollingといったテクニックで塗ったもの。
布をくしゃくしゃにして、ペンキを押しつけるように壁に塗るテクニック。
そうするとこんなパターンに。
ヨーロッパからは古くから使われてきた伝統的テクニックのひとつです。
天井の高い古い部屋によく似合います。

今はグレー系の色が多いですが、こういった黄色も好き。
この建物や、大きな窓から入って来る光によく似合った色でした。


アパートはブリュッセルの中心近くにある静かな住宅街。
ほぼ中心とも言えるでしょう。
でも窓の外の庭の景色を見るとそうとも思えない。
会社はここから歩いて15分。
それが小さな街の良さです。