2012年11月27日火曜日

ボロボロになっても使い続けたいもの


6年間以上使い続けている犬達のリード。
ボニーがうちに来て、訓練用のリードから卒業してからすぐに買ったものです。
それまでは当時5歳だったベイリーはたくさんのリードを持っていました。
でもこれになってからは一度も変えることなく、
ずっと同じものを使い続けています。






















糸がほぐれてかなりボロボロになってしまいました。
新しく買い替えようと何度も思ったことはありましたが
そう思っているうちにこんな状態に。

ところが、使い続けているうちにこんどは反対に
新しく買い替えることができなくなってしまいました。

すっかり手に馴染んでいることもあれば、愛着もあり、
そしてリードに込められたたくさんの想い出がありすぎて
今更変えることは、壊れない限りはもうできません。

それに、このリードはいつの間にかうちのワン子たちの
アイデンティティーにもなっていました。
いつしか、「ブルーがベイリー君でピンクがボニーちゃんね」と
見た目そっくりの2匹を近所の人達はリードの色で見分けてくれるように。

同じものを長く使っているうちにある時点を超えると
手放せなくなってしまうことはよくあります。
それはそれで良いのだと思います。

一つのものを大切に、長く使えることとは本当に素敵なことです。

2本のリードは、将来この子達がいなくなったずっと後も
大切にとっておくことでしょう。
いつまでも、ブルーはベイリー、ピンクはボニー。

2012年11月24日土曜日

Have a bit of fun


築地にある大好きなキッチン雑貨のお店、
常陸屋さんのタワシのツリー。
もし自分のキッチンにツリーを飾れるとしたら、
こんなツリーにしたいかも。

photo courtesy of Naomi Brackin




















最初に見た時は笑いました。
タワシのツリーね〜。
でもみるみるうちに可愛く見えてきたのは何故でしょう。

リビングに置くツリーとしてはちょっと考えられないかもしれません。
でも、もしキッチンにツリーを飾るなら
キッチンっぽいオーナメントも楽しそう。
その空間に合わせて飾り付けするのもオリジナリティーがあり、
インテリアには遊び心やユーモアも大切。

残念ながら我が家のキッチンはツリーどころか、
タワシの一つも飾る余裕がないほど狭いのですが...

クリスマスシーズンとは楽しい季節なので
デコレーションも楽しくやりたいですね。
ちょっとユニークなツリーもたまにはいいかもしれません。

毎年この時期になると「もうクリスマス?!」と驚いてしまいます。
まだ11月なのに...
でもあっという間ですね。
「もう?」と言っているうちに時間がどんどん過ぎ、
まだ何もしていない!と焦るのは毎年のこと。

今年こそ早めに準備をはじめたいです。





2012年11月19日月曜日

Cornerを見せること

以前にお部屋の模様替え企画の
お手伝いをさせていただいた時の
ライターのKさんと先日久しぶりに会い、
その時の懐かしい話で盛り上がりました。

面白いことに、Kさんにとって印象的だったのが
ダイニングにあった大きな食器棚の位地を
ちょっとだけずらしたことで部屋が広く、すっきり見えたこと。














片側に寄せていた家具を壁の中央にずらし、
左右対称にすることでなんとなく整っているように見え、
部屋の角が見えるようになったことで広く感じるようになりました。














角を見せることで部屋はすっきりだけではなく
ゆったり見えて、奥行き感が出ます。

角が寂しければ植物や椅子など、
低めのものを置いても大丈夫。
逆に小物が脇役としてあった方が全体がまとまることも。

何も置いていない余白の部分を広く見せれば部屋も広く見えると思いがちです。
でもそれは余白の形や、家具との関係、
そして全体のバランスを考えたうえでのこと。

















モノが黒で、何も無いスペースが白と考えると、
白と黒のバランスが悪ければ部屋はけしてすっきり、
そして広く見えません。
















床面をたくさん見せることも部屋を広く見せるための一つのコツですが、
立体、つまり壁の部分がどう見えるかも同じぐらい大切なのだと思います。

人間の目線とは、床ではなく、壁の高さにあるのですから。

そんな話を思い出しながら、週末に新しくダウンロードした
お絵描き用のアプリで試しにイラストを描いて遊んでいました。
まだまだ手書きで紙に描いた方が早いかも...

2012年11月16日金曜日

一枚のボードから


最近、まるまる二日が自由な週末が少なく
DIYともご無沙汰でした。

久しぶりに何も予定が入っていなかったため、
前から気になっていた寝室のファブリックボードの
リメイクをすることに。
















5〜6年前に作ったファブリックボードです。
生地は「マリメッコ」の木の模様。
寝室の紫とクリーミーな白のテーマカラーに合わせて選びました。

寝室の雰囲気も少しずつ変わっていき、
ボードもそろそろ変える時期が来たのですが
なかなか気に入るファブリックがなく、そのままの状態でした。

別のファブリックを貼ることも考えたのですが
ちょうどアクセサリーも整理していた時に思いついたのが
アクセサリーボード。
しまいっぱなしであまり使わないアクセサリーも
見えるところに吊るせば取りやすく、もっと使うかも、
と願っての挑戦です。

実験だと思ってやってみました。

ファブリックを剥がして
ペンキを塗り、
裏側に補強を付け、
フックを取り付けて出来上がり。






色に深みを出すためにペンキを3度塗りしたため
乾く時間を含めてののんびりした2日間DIYでしたが
久しぶりだったのでちょうど良いぐらいの
簡単なプロジェクトでした。

















ちょっとショップみたい...
それって良いのか悪いのよくかわかりません。
でも不思議なことに前とあまり変わったような感じがしないのです。
それも良いのか悪いのか... 

よく見ると、前のファブリックの柄と吊るしてあるアクセサリーが
似ている...
色の雰囲気もなんとなく似ている...

思ったほどの大胆な変化ではなかったなあ、
と思ったりもしていますが、
また新しいアイディアが湧いたらきっとボードは
またまた変身することでしょう。

アクセサリーをもっと使うことになったのは確かです。
それに、好きなものばかりなので見ていて気持ちがいい。

一枚のボードでも使い道はたくさんあってとりあえず楽しいです。



2012年11月13日火曜日

Weekend DIY


週末ごとに何かDIYのプロジェクトを
やっているわけではないのですが
できるだけ守りたいルールはどんなDIYでも
週末でできてしまうことしかやらないこと。
















日曜日の夜までに出来上がっていないと
次の週末までは何も手をつけない状態になってしまうことが多い。
そうなると月曜から金曜までの間、
作りかけのものがそこに置きっぱなしに。
道具も、一旦片付けてしまうのが面倒で出しっ放し状態。
次の週末には別の予定も入っていることもあるので
必ずしもすぐに仕上げることができるとも限りません。

それに、三日坊主の傾向もあるので
間に時間があくと気合いが抜けてしまうことも。
そうなるとずーっとやりかけのまま置いてある危険が。

それなので2日で終わることではないとやらないと決めたのです。
材料の買い出しを含めての2日間。
材料を事前に買ってしまうと「いつでもできる」と
思って置きっぱなしになってしまうことも以前にあったので
必ずやる時に買うことに。

DIYだけではなく、家に関してのほとんどのことがそう。
模様替えや収納などの整理も、
やるのは短期間で一気にできる容量だけ。

















どんなに大きなDIYプロジェクトでも週末かけて仕上げられるのは
全てが簡単なものばかりであるから。
木材を使う場合はホームセンターでカットしてもらうので
あとは組み立てるのに一日、塗る/仕上げに一日。
(ものによっては順番が逆の場合もありますが)
それでもかなりのんびりでマイペースのDIYです。
自慢できるほどの作品ではありませんが作るのが楽しく、
下手でも出来上がった時の満足度はかなり高い。

と、言うことで我が家のDIYはスッキリに限ります。

2012年11月9日金曜日

ワインを楽しむ


今回妹は東京でのChiantiワインのイベントに参加するために来日しました。
ソムリエさんやレストランのオーナーさん対象のイベントで
一日かけてブラインド・ティスティングや食事とワインのマッチングのランチ、そして試飲会が行われました。

食事とワインのマッチングの会では
妹が働いているFattoria Lavacchioのワインも登場することで
妹とオーナーのフェイさんと一緒に私も参加させていただきました。

テーブルの各席には1から8まで記されたランチョンマット。
その上には8本のワイングラスがずらりと。
新しいお料理が出されるごとに
順番にワインがグラスに次々と注がれます。
















最後の一品が出たところでテーブルの上はこのような状態。
全部はとても飲みきれません。
それでも8品目のお料理が出た頃にはちょっと眠気が...
この後も夕方までまだまだイベントが続くというのに!

出されたワインは全てトスカーナ地方のChianti。
一つ一つが特徴的で、一緒に出されたお料理と絶妙なマッチングでした。

















各コースの前にはワイナリーの方達が自分たちのワインの紹介も。
もちろん妹のナオミもスピーチを。
いきなり日本語でのスピーチが始まり、
参加されていた方々も驚いてようです!
















食事のマッチングの後は試飲会。
イタリアのトスカーナ地方から、
40近くのChiantiの製造者が参加されました。
















Fattoria Lavacchioのブースでは今回は4種類のワインを紹介を。

最も注目されたのが新しいワイン、Puro
Puroとは英語でピュアーを意味してその名の通り、
酸化防止剤をいっさい使われていないピュアーな赤ワイン。
 100%ナチュラルなワインということです。
ちょっと不思議な香りがして、フルーティでとても美味しかったです。

でもこの日、私が最も好きだったのが甘いワインのVin Santoでした
ビスコッティにつけたり、デザートやブルーチーズにとても合うワイン。

日本ではデザートと一緒にコーヒーや紅茶が出ることが多いのですが
ヨーロッパの多くの国ではデザートにはまたデザートワインがつくのが一般的。
(コーヒーはデザートの後に出てきます

最初から最後までそれぞれのコースにぴったり合ったワインを
楽しめる食事とはとても贅沢かもしれません。
でも素人がワインを楽しむのは、
あまり深く考えずに素直な気持ちで飲むことなのだと思います。
でも自分が気に入った、
普段でも飲めるようなお手頃なワインがいくつか見つかると
結構気軽に毎日の食事に合わせながら楽しめます。

今回の食事とワインのマッチングのイベントで講師をされていた
ワインジャーナリストの宮嶋勲さんがとても面白いことをお話されました。

色々なお料理やコースのある食事に、
それぞの料理に対して違うワインを出すことは普段の食事では難しいこと。
普通だったら一本のワインを選びます。
その一本はたくさん出る中の一品と抜群に合うかもしれませんが、
中には合わないお料理もあるかもしれません。





















しかし、逆にワインとお料理が合わないことで
ワインに対して、そしてそのお料理に対して
新たな発見があるそうです。

例えばいつも笑顔で優しい人がいて、
ある日その人の怒った姿を見るとすると
その人の、いつもと違った新たな面を発見することになります。

それによって、その人への感心が深まったり、
その人がただいつも優しくてニコニコ笑っている人だけではなく、
もっと奥深い、色々な面や感情を持っている人間であることが
確信できるのです。





















確かに、いつもただニコニコしていることだけが特徴な人は
面白くないかもしれませんね。
その人が怒ったり、泣いたり、びっくりしたり、
色々な表情を見せてくれるときっとその人のことをもっと
好きになれそう。

ワインの知識がほとんどなくても、
このスピーチのおかげで、これから素直な気持ちで
もっともっとワインを楽しめるようなれそうな気がします。





2012年11月6日火曜日

オリーブ便がやって来た


毎年この時期になるとイタリアに住んでいる妹から
嬉しい小包が届きます。
それを私は「オリーブ便」と名づけました。
小包の中身は妹が働く、トスカーナのアグリツーリスモ、
搾り立てのオリーブオイルであるから。
今頃がちょうど収穫の時期。
搾り立てのオリーブオイルの美味しさは抜群です。
お料理に使うなんてもったいない。
そのままパンにつけたり、サラダにかけたり、
オリーブオイルそのものを楽しめる親善さです。

今年のオリーブ便は更に特別。
妹が自らイタリアから運んできてくれたのです。





















オリーブオイル、ポルチーニー、パルメザンチーズなど
嬉しいお土産がいっぱい。
不思議なことに毎回お土産に含まれているのが
イタリアのブイヨンキューブ。
何故なのか、このブイヨンがいつのまにか
我が家ではかかせないものとなってしまっているのです。

今回はそのアグリツーリスモで造っている
ワインのプロモーションのために妹が来日しました。

ファットリア・ラヴァッキオではオリーブオイルも
ワインも全てオーガニック。
そしてとても美味しい。
オーガニックワインとして数々の賞も受賞しているぐらいで
今世界中で注目されているそうです。

ワインとオリーブオイルを製造しているだけではなく、
ファットリア・ラヴァッキオは素敵なホテルでもあります。
とてもオシャレでこだわりのあるアグリツーリスモとして
世界中からのお客さんがいらっしゃるそうです。
















そのこだわりとは、そこで使う全てのものがトスカーナ製であること。
食材の多くは自家栽培で朝食のジャムやジュース、
そしてパンやチーズなどももちろん自家製。
 















パンやパスタの小麦粉も自分たちで、
数百年前からある風車で造っています。
お部屋の家具、備品、食材、飲み物など、全てがmade in Toscana. 
その徹底ぶりには驚きました。
でもだからこそ「本物」を味わえ、体験ができ、
インパクトのあるバケーションになるのだと思います。
















インテリアは天然素材を使用した、
ずっしりとした重みと温かみが特徴的なトスカーナのスタイル。
一日中大きな暖炉の前で本でも読みながら
のんびりしたいような空間です。

そんなのんびりした場所から東京にやってきた妹は
うちについてまず要求してきたのが白いご飯。
おかずには何が食べたいか聞いてみると、明太子との答えが。
おかずなんていらない。
シンプルにご飯と明太子だけでいい、と。
何よりも幸せそうな顔をして食べていました。
その横にはパンとオリーブオイルを感動しながらひたすら食べている私が。
シンプルながらもそれぞれにとって最高な幸せなひと時でした。