2011年5月15日日曜日

突然の素敵なプレゼント

 週末、家でのんびりしていたところに突然の宅急便。

届いたのが画家/イラストレーターの橋本シャーンさんからの平な箱。
どう見ても中には額縁が入っているとしか思えない。

シャーンさんとは去年の10月以来でちょっとご無沙汰してしまっていました。
なので突然の小包にはかなりびっくり。

開けてみると中には奇麗なブルーの額縁に入った色鮮やかな絵。


そして一枚のお手紙。

「額の整理をしていたらだいぶん前に描いたヨロンの茶花港の絵が見つかりました。よかったらどこかに掛けてもらえませんか。ヨロン大好きヘザ―へのプレゼントです」

素敵なお手紙にちょっと涙ぐんでしまいました。

シャーンさんとは30年近くのお付き合い。 
昔は黒人のジャズミュージシャンの絵を中心に描いていたのがある時、母が「女性の絵も描いてみない?」と頼んでみた。それをきっかけに現在の絵のスタイルになったらしい。それから母の小説やエッセイのイラストを手がけながら、プライベートでも家族と仲良くさせていただいてきました。 もちろん与論島の母の別荘にも何度も遊びに来てくださって彼にとってもとても思い出深い場所でもあるのです。

シャーンさんが描く女性はみんな美しくて大人でセクシー。 不思議にいつも絵の女性に憧れたり惚れ込んでしまうのです。 数年前に彼とのコラボで行った玉川高島屋での「橋本シャーン&森瑤子展」でも、ある女性の絵に一目惚れしてしまい、開催中一日何回も彼女の前に立ち、彼女の美しい顔を見つめていたことも。 残念ながら他にも同じように惚れ込んでしまった方がいらしたらしく、ある日またいつも通り彼女の前に立つと「売却済」のシールがついていたのを見てかなりショックをうけたのを今でも覚えています!

そしてもう一つ特徴的なジャンルである風景画はいつも海の近く。南仏であったり、湘南であったり、そして与論島であったり。港や海岸沿いの町の風景はいつもその場所独特の活気や物語を感じさせてくれ、鮮やかでセンス抜群の色意使いは元気づけてくれます。


このような鮮やかな色の絵ってうちではあまり飾ったことがなかったので最初はどこに飾ろうか正直惑ってしまいました。
決まるまではとりあえず書斎の本棚の前に置いてみたところ、意外と部屋に馴染み、雰囲気を明るくしてくれたのです。
そう言えばこの本棚、母の本でいっぱい。
まるでシャーンさんの絵が自分で居場所を決めたようです。
「瑤子さんの近くがいい」と。
確かに一番相応しい場所かもしれませんね。
ということで絵のためのhome があまり深く考えずに見つかりました。
でもこの色、気持ちをハッピーにしてくる他、脳にもとても良い刺激を与えてくれそう。