2011年3月29日火曜日

Spring Cleaning


イギリスでは春は大掃除に季節。
日本の年末の大掃除と同じように、年に一度は家中をひっくり返すように中から外までのクリーニングを行います。それがSpring cleaning.

今では春に限らず、大掃除や大きな片づけ、ものの整理などをspring cleaningと呼ぶようになりました。

大きなことから、ちょっとした整理でもそう。例えばクローゼットの整理をI gave my wardrobe a good spring cleaning と言います。

でもなぜ春?

お天気が良くなったら家中の窓を開け、冬の重たい空気を春の爽やかな空気と入れ替えながら家をリフレッシュさせるといった考えなのです。

少し暖かくなるとお掃除も気持ちよくできますし風邪をひいてしまう心配もありません!
でも花粉症がある人にはちょっと辛いかもしれませんね...

また、あまり暖かくなってしまうとこんどは虫が出るのでその前にやってしまう、とも言われています。
確かに、蚊に刺されながらの大掃除も辛いですよね。

春の大掃除はインテリアのちょっとした模様替えにもぴったりなタイミング。 カーテンのクリーニングやクッションカバーのお洗濯に合わせて春によく似合う軽い素材や明るい色のものに換えてお部屋にも季節感を出します。

おうちだけではなく、住んでいる人のリフレッシュでもあるのです。


しかし、今は東北ではまだまだ大変な状態が続いていて、被災者の方々にとっては春はきっと遠い遠い存在に違いありません。寒い日も続いています。 

先日、自分は何ができるかと考え、まずはある団体を通して衣類を送ることにしました。

たくさんではないけれど、ちょっとでも誰かのお役にたてば嬉しいです。

 そして衣類の整理をしているうちにスィッチが入ってしまい、外はまだ寒くても結局ミニspring cleaningになってしまったのです。

仕上げにお花を飾って...

本格的なspring cleaningはまだこの先やらなければいけないけれど、とりあえずミニヴァージョンで春を出迎える準備だけしておきました。



2011年3月18日金曜日

Pray For Japan


金曜日の大地震から今日で一週間。

東京では計画停電やスーパーでの商品不足などのなか、人々はできるだけ早く元通りの生活の戻るように努力をしています。

それに比べて東北ではまだまだ悲惨な状態が続いています。家族や友人を失ってしまった方々、家やすべての持ち物を失ってしまった方々。ニュースを見るたんびに胸が痛み、言葉が出ません。

この一週間、自分がいままでどれだけものを無駄にしていたかと感じました。水、食料、電気、ガスなど、日々の生活のなかで当たり前に思っていたものは自分一人だけのものではないと深く思うようになりました。

この気持ちを忘れないで、平常に戻っても続けることも大切ですね。

Facebookでは世界中にいる友人から応援のメッセージがたくさん届きました。イタリア、アメリカ、オーストラリア、ジョルダン、スエーデン、ベルギー、イギリス、カナダ、カンボジアetc. 
みなさんPray For Japan(日本のために祈りましょう) 運動に参加されたり、プロフィール写真を日の丸に変えたりして日本の皆さんのことを応援してくれています。

やっぱり世界はひとつなんだなぁ、と本当に思いました。

2011年3月8日火曜日

象さんの優しい息

いつからか覚えていませんが、かなり前から象さんが大好きでした。ゆっくりした優雅な動き、そして優しい目。
そして気に入ったのを見ると買ってしまうのが象さんグッズ。置きもの、ぬいぐるみ、キーホルダーなどなど。象さんだから何でも良いわけではないけれど、本当に気に入った象さんを見つけるとついつい買ってしまいます。



なんとなく「テーマ」があると楽しいですね。いい象さんを見つけた時には幸せな気分になります。そして部屋に飾るものにもテーマがあると全体がまとり、本当に好きなものを飾っているわけだから部屋に個性ができ、温もりで溢れてくるような気がします。

そんな象さん好きな私に、素敵な出合いが。

昨年の夏、インテリア雑誌, Bon Chicとペンキ会社のカラーワークスさんとの企画で我が家をペンキリフォームしていただくことに。かなり前からペンキを塗りたいと思っていたにもかかわらず、なかなか実現できなかったのは心の底でこの運命的な出合いを待っていたからに違いありません!

使ったペイントはイギリスのFarrow & Ballのもの。とても優しい質感で色がため息が出るほど美しい。すべての色の小さなサンプルポットも売っているので気になる色をいくつか選び、塗る場所に試し塗りができるのがとても便利。洋服だって試着するし、メイクだってお店で試してみるのだからお部屋に塗るペンキも同じように、ぴったり合うものを見つけるためにはやっぱり試さないと。

試し塗りのポット、こんなにかわいいのです。

リビングの窓周辺のアクセントカラーとして使う色は3色ほど気になるのがあったため、3色ともクロスの上から試し塗りをしてみました。

Farrow & Ballのペイントのもうひとつ好きなのがそれぞれの色についている名前。例えばダイニングの壁に選んだのがCharleston Grayといった温かみのある濃いグレー。 全体に使った優しい白の名前はPointing。その他に、Mouses Back (ネズミの背中)、Picture Gallery Red(画廊の赤)など、本当に色のイメージにぴったりで面白い名前がたくさんあってカラーチャートを見ているだけでも楽しい。

リビングで試した3色は朝、昼、晩と光の変化によってどのように見えるか、照明を当てたらどのように変わるかなどを見ながら最終的に一番気に入った色に絞り込みました。

選んだ色の名前がElephants Breath...「象の息」。

我が家のリビングに最も合った色でだけではなく、名前もぴったり!

その色がまた素晴らしい。光によっては、天井や手前にあるPointingの白い壁のさりげない陰に見えたり、全く違う色に見えたり。時には薄いグレーに見えたり、紫っぽく見えたりもするのです。優しい、さりげない色。そして白いソファにもぴったりのバックグラウンド。



Elephants breath, 象さんの息ってそんな優しい息なのでしょう。

我が家の象さんがまたひとつ増えました。


今日はカラーワークスさんのパンフレットのための撮影。
皆様、お疲れさまでした!


2011年3月3日木曜日

理想の机

インテリア本や映画、海外ドラマで見るオフィスや書斎に憧れます。

大きな窓の前にある美しい机。超近代的でデザイン性の高い机であったり、どっしりと存在感のあるアンティークの机であったり、お部屋にぴったりサイズの収納と一体した作り付けであったり...
でももっとも憧れるのが机そのものではなく、机の上にパソコンと電話ぐらいしか置いていないこと。
この机のオーナーって実際に仕事をしているのかしら、と思うほど何も置いていない。
もちろん、映画の世界だから実際に仕事なんてしていないのは分かっている。本の写真も撮影のためにわざわざ余計なものをどかしてすっきり見せているに違いない。でもやっぱりパソコンしか置いていない美しい机には憧れ続けています。

ドラマSex and the Cityの主人公、キャリーが仕事をしている場面をいつもうらやましく見ていました。窓に面した小さな机だけれどパソコンとコーヒーカップかワイングラス、そして灰皿ぐらいしかなく、ラフな格好でパソコンに向かって仕事をしているシーン。どうしてそんな格好よく仕事ができるのだろう 

フィクションだからよ、フィクション! 

でもいくらフィクションであり、現実的ではなくても理想があることはいいこと。

キャリー風だとこんなかんじ?
机があって、パソコンがあって、横に休憩用のアームチェア。

現在、仕事部屋として使っている部屋には大きな窓が二つもあり、シンプルだけれど収納と机が一体になったサイズぴったりの手作り家具、さらに最近買ったヨーロッパのアンティークデスクがあるので理想なオフィスの条件にはかなり近い。けれども机の上には細々としたものがいっぱい。書類、CDRom、ノート類、本や資料、郵便物、携帯のチャージャー、小物入れ、ペン立て、家族やペットの写真、ハンドクリーム、手帳、メガネなどなど、なくてはならないものばかり。幸いなことに最近インターネット接続を無線にしたためケーブルが一本減り、それだけでも机の上はかなりすっきりしたものの、テレビや本で見る机とはだいぶ違う。


でもこれが現実なのかもしれない。よく見ると机の上にあるものって、必要なものや好きなものばかり。本やノート、写真、自文房具などは机を使っている証拠。机周辺を生き生きさせているのです。何も置いていなかったら時間が止まっているみたいでただの殺風景な寂し部屋になってしまうことでしょう。

現実はこんなかんじ。
だからと言ってどんどんものを置いてしまってはいけない。好きなもの、必要なものを置きながらもすっきりさせることを常に意識しています。そのため、できるだけパソコンonlyを意識するようにしているのです。仕事に夢中になり、机の上が散らかってしまったり、書類の山ができないように常にまとめたり、かたづけたりして机の表面の白い木が見えるように心がけています。そんなことばかり考えていたら仕事にならないのでは、と思うかもしれませんが、逆に散らかっていると落ち着かなくなってしまい、片づけが始まって結局仕事にならない状態に。周りがすっきりし、自分がキャリーになった気分になって「格好よく」仕事でも何でもしているつもりでやっている方が、効率が良いのがわかりました。


窓側の机にはものが置いてあっても、部屋の中央の置いているアンティークデスクにはお花以外は何も置かないように注意している。それだけでもかなり気持ちがいい。