2011年2月20日日曜日

家族です!


我が家のビアデッドコリー、ベイリー(♂9才)とボニー(♀4才)です。


ビアデッドコリー、愛称ビアディーとは「あご髭のあるコリー」といった意味。長いあご髭がこのコ達の特徴でもある。

昔のイギリスでは牧羊犬として大活躍していたらしい。
羊たちが放牧されていたスコットランドの山々から、市場までの長い道を、誘導しながら歩いて行ったと言われています。やがて市場に着くと飼い主は商売のために残り、ビアディーだけを先に送り返すのが一般的だったそうです。そして帰り道の途中にある農家に立ち寄り、餌や水をもらい、体を休ませながら何日もかけて歩いて帰ったと言われています。 
んんん...飼い主としては何となく分かるような話です。あのフレンドリーな生活、いつも笑っているような顔、そして調子のいい性格は知らない人からごはんと寝る場所を確保するためだったんですね!なるほど!

しかし、昔は広い場所で自由に放牧をしていた牧畜の方法から、もっと狭い囲われた場所で羊を飼うのが一般的になってきて牧羊犬に対するニーズが代わり、動きが素早く、飼い主の指示を従いながら働くのが得意なボーダーコリーが使われるケースが増えるようになりました。 そうなのです。ビアディーは失業してしまったのです! そしてニーズが減ると同時に第二次世界になってしまい、ビアディーが絶滅に近い状況になってしまいました。

そんな時、シェットランドシープドッグのブリーダーをしていたある女性の元に何かの手違いでビアディーのメスの子犬が届きました。その子をジーニーと名付け、飼うことに決めました。

ある日、婦人がジーニーと海岸沿いを散歩していたところ、ハンサムなオスのビアディーと出会いました。そのオスの名前はベイリー。たまたまジーニーにお婿さんを探していたところだったのでなんとベイリーとジーニーはめでたくゴールイン♡!

そして婦人はビアデッドコリーの犬舎の第一号を立ち上げたのです。
絶滅寸前のビアディーがベイリーとジーニーに救われたのです。

すでにお気づきだと思いますが、はい、そのとおりです。我がベイリーはこの最初のベイリーから名前をもらいました。ビアディーの歴史を変えたヒーローのベイリーにちなんで、そしてうちの子もそんな立派な子に育つようにと思って名付けました。もっとすごい話が、現在ペットで飼われているビアディーのほとんどの家系図を追うとこの最初のベイリーとジーニーにたどり着くことです。数年前ネットで調べてみたところ、うちのコたちもやはり最初の2頭の子孫であるのが分かって感激してしまいました。ということは世界のビアディーはみーんな親戚ってことですね!


          子供の頃のボニー。散歩中「あの犬、目がない!」
      とよく子供に言われるけどこっちからはちゃんと見えているのよ!


ビアディーの特徴といえば、優しく、ひょうきんでとても元気であること。走ったり、ぴょんぴょん飛び跳ね回ったりするのはやはり牧羊犬時代からの特徴なのでしょう。 
ベイリーとボニーはおじいさんが一緒なので一応従兄弟同士。でも、顔はそっくりでも正確がそれぞれ全く違って面白い。ベイリーの家系はみんなチャンピオン。お父さんもお母さんもそう。ひいおじいさんは世界チャンピオンだったらしい。数年前にこの世を去ってしまいましたが今でも「ベディグリーチャム」のドッグフードのパッケージに写真が見られます。そんなベイリーは態度がやはりなんとなく「王様的」。あまりベタベタしなくてもいいから、そこから僕をじっと見ていてくれ、僕のいい話をたくさんしてくれ、といった態度でいつもいます。とても落ち着いた気品のある子でたくましくて男っぽい。 反対にボニーは超やんちゃ娘。そしていつもべったりくっついていたい甘えん坊。実のお父さんがミラノの郊外から日本にやってきた純イタリアンのちょい悪男。足が長く、とてもハンサムな一方、正確が軽い。そんなチャラチャラしていていい加減な性格をボニーがすべて受け継いでしまい、夫といつも「イタリアだからしょうがない」と笑っています。でも犬だからかもしれませんけどこれがまたけっこうかわいいんですよね。

愛犬の自慢話にすぎない話題になってしまいましたが、今後もときどき二人は登場するかもしれませんので今後ともどうぞよろしくお願い致します!

     先日、東京で大雪が降った翌日。雪の中をゴロゴロ転がるのが大好きな2匹。
     でも体中にテニスボールの大きさの氷の玉だらけになって後が大変!